学生ローン借り入れによる就職への影響
学生ローンやキャッシングを利用している際の就職への影響ですが、通常の会社であれば、ほとんどの場合まったく問題ありません。しかし、お金を扱う金融関係の会社では身辺調査でひっかかる可能性があります。
金融関連の場合、日常的に何百万円、何千万円という顧客のお金を扱う仕事ですので、お金に困っている人・もしくは家族関係でそういう背景がある学生は敬遠される傾向が強いのです。
例えば、銀行員などの場合で多額の借入があり、明日、どうしても入金しないといけない3万円のお金に困っていたとします。
顧客に督促電話をかける立場の銀行員にとって、自分自身が延滞をして銀行の方に督促がかかってくると査定にも響きますし、ゆくゆくは出世にも影響を与えることになってしまいます。
今、たった3万円がないばかりに、将来、支店長になったら退職金などで得られるであろう数千万円を棒に振ることになるのです。明日までに何としても入金しなくてはいけないものの、持ち合わせがない状態になることもあります。
そんなとき、外回りで、「この5百万円を私の口座に入金して頂けるかしら?」とお得意さんから現金で預けられたらどうでしょうか?
「この5百万円のなかから、たった3枚だけでもあれば…」などと考えてしまい、ついつい自分のお財布の中に入ってしまう…なんてことも十分に考えられます。
あるいは、顧客から預かったお金を着服して株式投資やFXにつぎ込み、イチかバチかの勝負にかけてしまう人もいます。
いかに優秀な人物であったとしても、借金に追われていたら銀行のお金に手をつける可能性が出てくるため、採用する側としたら、安全対策上、借り入れの多い人物を採用しにくいのは当然ともいえます。
これは借金だけではなく、行員間の恋愛についても、つるんで悪だくみをされる可能性もあるため一般的にはご法度ともいわれています。また、株式投資についても、短期売買は禁止されているケースが多いです。
銀行関連のほかにも、警備会社や証券会社など、日常的に大金を扱う仕事では借金があると就職の際に悪影響の出る可能性があります。けれども、たいていの会社では日常的に大金を扱うことはないので、ほとんどの場合は影響ないでしょう。